体のつらさ
■痛みがあるとき
◎痛みは我慢しない
痛みは不眠や食欲低下の原因になったり、不安や気力の低下にもつながります。ですから痛みは我慢せずに和らげていくことが大切です。痛みが和らぐと元気が出てきたり、やりたいことが出来たりします。
◎痛みへの対処
痛み止めを適切に使用することが大切です。痛みがあることを先生に伝えて痛み止処方してもらいましょう。
お薬以外の方法としては痛い部分を温めると痛みが和らぐことがあります。「温める」を参照
姿勢や動作で増強する痛みは、痛くないような姿勢や動き方を工夫することも大切です。
☆痛みを和らげる工夫☆
・温める(温罨法)
患部を温めることは、血行を改善し、痛みや知覚過敏を和らげる効果があります。
蒸しタオル、カイロなどを使って温めると良いでしょう。ただし、低温やけどに注意し、皮膚に直接触れないようにしましょう。
・冷やす(冷罨法)
幹部を冷やすことで、血管が収縮し痛みを和らげる効果が得られます。
アイスノンや保冷剤などを使って体を冷やすと良いでしょう。
・マッサージ
体をさすったり、もんだりすることで、血液の流れがよくなるとともに、筋肉の緊張がほぐれ、痛みを軽くする効果があります。
痛いところを軽くさすったり、手を当てたり部分的にマッサージをするのも良いでしょう。
・リラクゼーション
心身の緊張を和らげ、ストレスを軽くする効果があります。
深呼吸…鼻から深く息を吸い、口をすぼめて少しづつ息をゆっくり吐き出すように深呼吸を行いましょう。
気分転換…
音楽療法…昔良く聞いていた音楽を聴くと元気が出てくることが多いです。思いでの曲や好きな曲を流してあげましょう。
アロマテラピー…最近ではアロマテラピーによるリラックス効果が知られてきました。アロマの種類によって効果が少しづつ違います。
あなたにあったアロマを選びましょう。
寝付きをよくする:ラベンダーやローズ
フレッシュ効果:ペパーミント
抗菌作用:ティートリー、レモンユーカリ(ユーカリシトリオドラ)、ラベンダー
■息苦しいとき
息苦しい感じはいろいろなことが原因で起きます。特に肺の働きに問題がなくても感じることがあります。
◎緩和するお薬
① 医療用麻薬(オキシコンチン オプソなど)
息苦しさを緩和します。痛みのときと同じように使います。
②抗不安薬(ソラナックスなど)
息苦しさは不安な気持ちと関連があります。そのため不安な気持ちを落ち着かせることが大切です。
② ステロイドホルモン(デカドロンなど)
病態よってはステロイドホルモンが有効なことがあります。
◎在宅酸素療法
肺が酸素を取り込む力が落ちてしまった場合は有効です。必要かどうかは先生に相談してください。
■体がだるいとき
体の状態やお薬の副作用が原因で体がだるくなることがあります。体がかったるい、億劫である、エネルギーが足りないなどと感じます。体がだるいときは先生にしっかりと伝えてください。
夜にぐっすり眠ること、日中の適度な運動はだるさを和らげることがあります。だるさが気になってしまう場合は気分転換やリラックス出来る方法を探しましょう。
体が疲れやすいときは、大事な事の優先順位を考えて一日を計画し、エネルギーを配分しながら行動することも大切です。
ステロイドホルモン(デカドロンなど)が体のだるさに有効なこともあります。
■吐き気があるとき
吐き気の原因はいろいろあり、それに合わせた対策が必要です。吐き気止めも種類がいろいろありますので、まずは先生に相談しましょう。
吐き気があるときには食事は無理をしてはいけません。においに敏感な場合にはそれを避ける工夫が必要です。食べ物は冷ましてからのほうが良いことがあります。吐いてしまいそうな時には、食事の後は直ぐに動かず、ゆったりとした服装でしばらく安静にすることも大切です。
■食べられないとき
抗がん剤や病気が原因で食欲が落ちてしまうことはよくあります。好みの食べ物が変わる、味覚が変になる、匂いに敏感になる、少し食べると入らなくなる、などの症状を伴うこともあります。
対策として大切なことは、摂りやすいように食事を工夫することです。たとえば、好みに合わせた内容、味付けの工夫、食器や盛り付けの工夫、時間や回数の調整などです。
三度の食事にこだわる必要はありません。また、量が減っても体調維持は可能ですので、あまりプレッシャーに感じないことが大切です。
食欲を改善するお薬としては胃腸の動きを良くするお薬(ナウゼリン、プリンぺランなど)やステロイド剤(デカドロン)などが有効なことがあります。
■便秘のとき
いろいろなことが原因で便秘になりがちです。出来るだけ定期的な排便を心がけましょう。
下剤食物繊維の多い食事や水分を多めに摂ること、便意を感じたら直ぐにトイレに行くなどの習慣も大切です。
下剤を上手に利用することも重要です。
気持ちのつらさ
がんと言われた患者さんの多くは不安やいらだち、不眠、抑うつなどの何らかの心の症状を起こすと言われています。
心の辛さを感じた時は主治医や看護師に相談しましょう。
時にはメンタルクリニックで処方されるようなお薬が必要な時もあります。
患者さんの気持ちを理解して共有することは、家族にしかできないかけがえのない役割の1つです。
しかし家族も同様に気持ちの辛さを感じる事があります。
眠れなかったり生活のペースが崩れるくらい気持ちが落ち込む時にはまず、患者さんのかかっている病院の相談室や相談支援センターにご相談下さい。不明な点や知られたくない時は在宅緩和ケア支援センターにご相談ください。
お気軽にご相談ください。
千葉県在宅緩和ケア支援センター
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